公立保育園と私立保育園の違いとは?|保育士派遣の基礎知識

転職・就職を考える保育士さんは、「認可保育園にするか無認可保育園にするか?」という問題に加え、「公立保育園にするか私立保育園にするか?」という問題もあります。今回は、公立保育園と私立保育園の違いについて解説していきましょう。

公立保育園とは?

公立保育園とは、市区町村などの自治体が運営する保育園です。公立保育園で正規職員として働くには、保育士資格に加え、公務員の採用試験に合格する必要があります。自治体によって異なりますが、基本的に欠員が出た場合しか募集・採用試験は行われないため、すぐに働きたい人にとっては公立保育園は難しいケースもあります。

公立保育園は好待遇!?

公立保育園の保育士は、パートや非常勤以外はその自治体の地方公務員です。公務員なので、厚生年金や労災保険、健康保険はもちろん、産休・育休も含め福利厚生が完備しています。

給料は、一般的に私立保育園の保育士よりも高く安定していると言われます。私立保育園の給料は経営状況などに左右されることがありますが、公立ならそのような心配はありません。とはいえ、市区町村によって差があり、地方などはそこまで好待遇というわけでもないようです。

転勤があるのがデメリット

公務員の宿命ですが、数年ごと(3~6年ごと)に転勤になる可能性があります。転勤後に新たな人間関係を築かなければいけないことや、せっかく仲良くなった保護者や子どもたちと離れなければいけないことをマイナスに考える人も多いようです。

私立保育園とは?

私立保育園とは、NPO法人や学校法人、民間企業や個人などが運営する保育園です。園長の保育方針などによって施設の特徴が大きく変わってきます。私立保育園は、その施設の採用試験に合格して働くというのが一般的な流れです。なお、私立保育園は延長保育や休日保育に対応している施設も多く、派遣やパート・アルバイトが活躍している施設も多くあります。

給料や福利厚生は園によって差がある!?

私立保育園では、給料や福利厚生などはその施設独自のルール・規程によって決定されています。一般的に、私立保育園の給料は公立保育園に比べて低いとされていますが、経営母体によって、また経営状況によっては公立よりも良い待遇が期待できる施設もあります。

待機児童が増加し、保育士不足が叫ばれる今、私立保育園は保育士・スタッフを集めるのに必死です。そのため、社会保険を完備したり有給取得を推進したりと、福利厚生を充実させる施設が増えています。

価値観が合う保育園なら大きなやりがいに!

公立保育園は、条例に基づく縛りがあるほか、自治体内では一律の保育目標が掲げられ、ほぼ同じレベルの保育が行われるようになっています。ゆえに、新しい取り組みをしにくいという面もあります。

一方で、私立保育園では個性的な保育が行われています。宗教色があったり、英語教育に熱心だったり、体操や音楽演奏などに力を入れたりと、それぞれの保育園に独自の特色があります。正社員であれ派遣・パートであれ、自分の価値観に合った施設を見つることができれば、やりがいを感じやすいと言えます。

公立保育園の民営化が進んでいる

国は、地方自治体の運営費削減や公務員の人件費削減に加え、保育サービスの向上を図る指針を掲げており、そのために今、全国の自治体で公立保育園の民営化の動きが進んでいます。多数の自治体が、将来的にすべての保育園を民営化することを目指しています。

「保育園の民営化」は、保育園で保育士として働く人なら知っておくべき流れなので、別の機会に詳しく解説します。