接客中についつい間違えがちな敬語の使い方7選
接客の仕事をしているときに、自分が正しい敬語を使ているか不安になることがありませんか?
普段から当たり前のように使っている敬語も、もしかしたら間違いだったなんてこともあるかもしれません。
気付かないうちにお客様に嫌な思いをさせている可能性もありますよね。
そこで今回は、携帯ショップでの接客マナーについて、株式会社プロバイドジャパンが間違いやすい敬語の例を紹介します。
気付かずに間違えた敬語を使っていないかを、これを機にチェックしておきましょう☆
◆間違いやすい敬語7選
◎①「なるほどですね」→「おっしゃるとおりです」
「いかにも」や「確かに」といった意味を持つ「なるほど」。
日常会話でも何気なく使われていますが、実は丁寧語ではないことを知っていましたか?
「なるほど」はやや上から目線になってしまうので、「おっしゃるとおりです」を使うようにしましょう。
◎②「了解しました」→「承知しました」
相手の話す内容を理解できたときに思わず口にしてしまいがちな「了解しました」。
実はこれも間違った敬語です。
「了解」という言葉は同僚や目下の立場の人に使う言葉であり、お客様相手に使う言葉ではありません。
そのため、接客の場では「承知しました」「かしこまりました」を使うようにしましょう。
◎③「申されます」→「おっしゃられます」
「~と申されますと」のように使ってしまいがちな「申す」は、自分の行動をへりくだって表現するものです。
そのため、相手に対して使うものではありません。「~とおっしゃられますと」と聞く方が自然です。
◎④「どうかいたしましたか?」→「どうなさいましたか?」
困っているお客様に対し、「どうかいたしましたか?」と尋ねる機会も多いでしょう。
実は「いたしましたか」の「いたす」は、「する」が変化したもので、自分に対する言葉です。
そのため、「どうかいたしましたか?」と尋ねるようにしましょう。
◎⑤「すみません」→「申し訳ありません」
接客の際に何かミスをしてしまったとき、思わず「すみません」と口にしてしまいがちです。
「すみません」は軽い謝罪に使うことに適しており、接客の場では「申し訳ありません」と謝るようにしましょう。
◎⑥「お座りください」→「お掛けください」
来店されたお客様を椅子へ案内する際に、「どうぞ、こちらへお座りください」と言ってはいませんか?
「お座り」は赤ちゃんや犬をイメージさせてしまうため、接客の場で使うには適切ではありません。
必ず「お掛けください」と声をかけてくださいね。
◎⑦「ございますか」→「いらっしゃいますか」
接客の場でのやり取りでは「~でございますか」と、相手の意図をくみ取る場面も多いと思います。
しかし、これも間違った敬語です。
「ございます」は「です」など、自分に対して使う言葉であり、
相手のことを話す場合は「いらっしゃいますか」と聞く方が正しいです。
このように、日常会話に用いられる敬語にも、実は間違って使われているものがたくさんあることが分かりますね。
知らず知らずのうちに恥をかいているかもしれません。
それだけでなく、お客様を不愉快にしている恐れもあるため、紹介した敬語から意識して身に付けていくようにしましょう。
◆英語の場合はどうすればいいの?
海外からのお客様を英語で接客する場合はどうでしょう?
英語には日本語のような敬語という概念がありません。
ただし、相手との距離感に合わせた表現方法はあります。
英語で何かを尋ねるときには「Please」や「Can」を付けることで、丁寧な表現にすることができます。
接客しながら相手により丁寧に伝える際の例文を紹介します。
・「May I help you?」
「どうさないましたか?」の丁寧な話しかけ方です。
・「Just a moment please.」
「少々お待ちください」の丁寧な話しかけ方です。
・「Please let me check.」
「ひとまずお調べします」の丁寧な話しかけ方です。
◎丁寧な表現で相手に誠意を伝えよう
接客中の敬語は意識しなければ間違えやすいものです。
そのため、今回ご紹介した7つの敬語からマスターしてみてください。
海外の方を接客する際には、丁寧な英語表現を心がけましょう。
細かなニュアンスの違いによって、相手に与える印象も違ってきますよ。
株式会社プロバイドジャパンには、派遣スタッフ向けの研修制度が充実しています。
敬語の使い方や接客マナーをしっかり理解できるので、実際に携帯ショップなどで働く際にも安心できますね。