派遣保育士として働こうとする場合、希望に合う園があったらその園で面接を受けて就業、というのが通常の流れです。面接で聞かれることは園によって様々ですが、保育業界の時事ネタは押さえておくべきです。また、現役の保育士さんも、保護者の方々と話をするなかで時事ネタが話題にあがることもあるはず。その意味でも、世間的に注目度の高いニュースは頭に入れておいたほうがいいでしょう。
今回は、2020年1~2月に報じられた保育業界に関するニュースをピックアップしてご紹介します。
派遣保育士必読!保育関連ニュース
豆まき中に煎り豆4粒食べ4歳児死亡
”松江市東朝日町の松江認定こども園で3日、節分の行事中に園児(4)が豆を喉に詰まらせて窒息死した事案で、松江市は13日、記者会見を開いて事実を公表した。園児は男の子で、豆まきをしている際に倒れたという。
市子育て政策課によると、男児は3日午前10時ごろ所属する3歳児クラスで煎り豆を4粒食べ、10時20分ごろ遊戯室に移動。園児約20人と保育士8人で豆まきをしている最中、床にあおむけで倒れているのを保育士が発見した。意識不明の状態で、常駐する施設の看護師がAED(自動体外式除細動器)や胸骨圧迫(心臓マッサージ)による救命を試みたが、搬送された市内の病院で正午過ぎに死亡が確認されたという。”
※2020年2月14日 毎日新聞ニュースサイトより抜粋
子どもは気道が狭いです。飲み込む力も弱いです。そのうえ、節分の豆みたいな乾燥豆・ナッツ類は口のなかの水分を持っていかれます。4歳なら大丈夫と思う人もいるかもしれませんが、窒息のリスクは否定できません。
節分の豆まきのイベントは、多くの保育園・幼稚園でおこなわれていますが、この事故を機に在り方を見直されなければいけないでしょう。
遺族は約2年半経った今も許さず…さいたま市で4歳児がプールで溺死
”2017年8月、さいたま市緑区の「めだか保育園」のプールで当時4歳の女の子が溺れて死亡する事故が発生した。事故当時、このプールには5歳児、4歳児、3歳児クラスの園児20人が合同で遊んでいた。しかし、子供達が遊ぶプールの近くには監視役であるはずの保育士はいなかった。保育士は本来の業務である監視業務をせずにプールの滑り台の撤去作業を行っていた。その最中に4歳の女の子はうつ伏せ姿で浮いているのが発見され、翌日死亡した。
死亡事故から2年半が過ぎ行われた裁判で、さいたま地裁は元園長と元保育士の2人に「万が一にも園児が危険にさらされないよう常に緊張感をもって職務に臨むべきだった。被害児童が4歳という幼さで命を奪われた結果は重大」などと指摘し、2人に禁錮1年、そして元園長に執行猶予4年、元保育士に執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。”
※2020年2月17日 FNN.jpプライムオンラインより抜粋
もし、自分の子どもが同じ目に遭ったらと思うと・・・ご遺族のお気持ちは察するに余りあります。第一に、20人もの園児がプールで遊んでいるのに監視役が一人もいないというのが、考えられません。もし、きちんと監視していたら最悪の事態は免れた可能性があるわけで、園の責任は極めて重大です。
「子どもは静かに溺れる」と言います。親子でお風呂に入っている場合でも、一瞬の隙きに子どもが溺れてしまう事故があります。1対1で見ていても溺れてしまうわけですから、保育園のプールでは相当な注意が必要。どれだけ注意していても十分ということはないはずで、監視役がいないというのは悪質です。
スマート保育園で負担減 県が実証実験 昼寝の体勢をセンサーで記録
”保育士不足が深刻な本県で、情報通信技術(ICT)を用いた「スマート保育園」の実証実験が始まっている。保育の記録をデジタル化するなど事務作業の手間を省くことで「保育士と子どもが接する時間が増える」と保護者からも好評だ。
川口市のフォーマザー西立野保育園。昼食を終えた園児たちがパジャマに着替えて保育士に駆け寄り、腹部に直径約三センチのセンサーを着けてもらっていた。布団で寝息を立て始めると、タブレット端末に「あおむけ」「横向き」と体勢が自動的に記入されていく。昼寝中の検温には端末と無線通信できる体温計を使っている。測定したデータを送信し記録する仕組みだ。事故の起きやすい昼寝の時間。これまでは五分ごとに体勢をチェック、用紙に手書きしていた。検温の記録も時間がかかり休憩時間も少なかったが、今は一時間確保している。ゼロ歳と一歳児担当の三原ゆみ恵さん(35)は「心のゆとりを持って子どもと接することができるようになった」。”
※2020年2月16日 東京新聞 TOKYO Webより抜粋
テクノロジーの力で保育士の負担軽減を図るニュース。近年、「飲食 × テクノロジー」や「農業 × テクノロジー」などは盛り上がっていますが、保育の分野では比較的新しい取り組みではないでしょうか。
アナログな方法には温かみがありますが、それで保育士の人手不足は解消できません。テクノロジーの力を活用できるところはどんどん活用し、保育士業務の効率化を図るべきです。それにより、保育士が子どもと向き合う時間が増えるなど保育の充実につながれば、保育士にとっても子どもたちにとっても大きなメリットになるでしょう。今後の「スマート保育園」の流れに期待しましょう。
つるの剛士、保育士を目指すも… 受験資格満たせず「あまりにも厳しい」
”タレントのつるの剛士さん(44)が2020年1月13日、自身のツイッターを更新し、保育士免許の習得を目指すと発言した。しかし14日の投稿では「受験資格をみて愕然…。高卒1994年組」と呟いており、受験資格を満たしていないことを明かした。
「子供を預かるという重責ある資格なので勿論専門的な勉強、試験は大切だと思いますが」と前置きした上で、「保育士不足と謳われているこのご時世に、受験資格に大卒or実習2880時間…があまりにも厳しい…」と思いをつづった。”
※2020年1月14日 J-CASTニュースより抜粋
保育士になろうと思うきっかけは人それぞれですし、保育士になろうと思うタイミングも違います。誰もが10代のうちに保育士を志し、保育系の学校に進学して保育士になるわけではありません。出産・育児を経験してから保育士という仕事の魅力に気付き、保育士を目指す人もいます。
つるのさんが言うとおり、保育士不足の現状を考えると、現行のルールは時代にそぐわなくなっていると言わざるを得ません。受験資格に関しては、柔軟に例外を認めるような措置があってもよいはずです。ただ、つるのさんは「あきらめぬ!」と前向きな姿勢を見せています。同じく保育士を志す方々にとっては、大きな励みになるニュースではないでしょうか。
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